平成25年7月6日(土)に、東京都中央区の日本橋社会教育会館で、NPO法人中央区日中友好協会主催の「これからの日本と中国を考えるセミナー」を開催しました。当日は最高気温34度という真夏日にもかかわらず、120名の方にお集まりいただき、中国の食糧・農業問題や領土問題の歴史についての講演に熱心に耳を傾けました。
セミナー前半では、農林中金総合研究所基礎研究部の阮蔚(ルァンウエイ)主席研究員が、「中国の食糧輸入増と日本への影響」というテーマで、中国の食糧事情や中国農業の現状について講演されました。後半では、横浜国立大学の村田忠禧名誉教授により、「歴史に学び、手を取り合って発展しよう… 交流・対話・学習の大切さ」と題した講演が行われました。この中では、村田先生の古文書の調査による領土問題の分析が披露され、これからの日中関係のあり方を提言されました。
セミナー終了後は近くの中華料理店で懇親会が行われました。今回の講師お二人のほか、セミナー参加者が懇親会にも参加され、活発な意見交換が行われました。参加者からは、「現在の問題を真正面から取り上げ、私たちのなすべきことを考えさせられる有効なセミナーだった」「大変すばらしいセミナーでした。継続して開催してほしい」等々、好意的な意見が数多く寄せられました。
上記の講演に加え、中央区日中友好協会が昨年11月に実施した大連視察の報告も行いました。一番のトピックは大連工業大学で日本語を学んでいる学生さんにより行われた日本語スピーチ大会で、この模様をスナップ写真を交えて紹介しました。右の写真は、日本語スピーチ大会のスナップです。
案内用チラシを作成するにあたり、新しくデザインしたのが右のロゴマークです。日中両国の国旗をモチーフにすっきりしたデザインで、お客様からも好評でした。中央区日中友好協会では今回のセミナーだけでなく、今後の日中友好イベント等でもこのロゴマークを使っていきたいと考えています。
セミナーの宣伝を兼ねて、6月23日(日)の夜、東京都江東区のコミュニティ放送局であるレインボウタウンFMの「IFC世界わくわく一周紀行」に出演しました。番組の中では、中央区日中友好協会の紹介や、昨年秋に実施した大連視察旅行についてお話ししました。
香港の大手新聞社・大公報のWebサイトに、今回のセミナーの記事が大々的に掲載されました。記事の概要は次のとおりです。
7月6日に東京都中央区日中友好協会は日本橋社会教育会館で<これからの日本と中国を考える>をテーマにするセミナーを開催した。日本の国民に向けて専門家により詳しく解説されたのである。東京都中央区日中友好協会会長佐藤喜作氏は開幕の挨拶で、『日本と中国は2000年にわたる交流の歴史があり、隣国として様々な問題が密接な関係にあります。現在、両国の関係が良くないため、交流が停滞しています。このような現実に立ち、今後どのようにマイナスの状況を克服し、良好な関係を立て直すのかということにおいて、民間交流は大変重要になります。』と語った。
本日、協会は二人の専門家を講師として招いた。一人は農林中金総合研究所の主席研究員・阮蔚先生で、中国の食糧輸入の増加が及ぼす日本への影響、中国の新型都市化発展戦略及び内需拡大の原因について講演を行った。もう一人の講師は横浜国立大学名誉教授で、神奈川県日中友好協会副会長村田忠禧先生である。彼は交流と対話にはまず歴史をよく勉強するのが大事なこととし、現在、日中両国関係は領土問題をめぐり膠着状態にあり、このような時こそ、我々は歴史を学ばなければならず、歴史に対する理解があってこそ、このような状態は回避することが可能になる。と語った。