ある新聞一面トップ、百貨店・スーパー 春節万来「商機」中国客に照準の大きな見出しで記事が書かれていました。日本産の食に中国の方々が注目しているとの内容でした。「春節」という言葉は、日本人にはなじみの薄い言葉ですが、日本で太陽暦が採用されるまでは馴染みだったようです。
中央区日中が「春節の祝い」を行った次の日曜日には、NPO都日中と西東京日中が「春節の祝い」を盛大に行ないました。私は西東京の会に参加させていただきましたが、大変すばらしい会でした。
2015年2月20日 NPO法人中央区日中友好協会理事長 佐々木昭二
去る2月7日、中央区日中友好協会では、中華料理店「栄記(ロンジー)」にて2015年春節を祝う会を行いました。定員60名の会場は満席となり、肩寄せ合うスペースになりましたが、その分参加者同士が気軽に交流できる和気あいあいとしたムードに包まれました。
はじめに、駐日中国大使館の汪婉中国大使夫人/友好交流部参事官、王磊書記官、東京華僑総会の林斯福副会長ら中国側要人のご臨席のもと、佐々木理事長の開会挨拶に続き、汪参事官、林副会長、東京都日中友好協会常務理事の前田久男氏、そして当協会顧問の梶井功元東京農工大学長と当協会顧問の北出俊昭元明治大学教授からそれぞれ今後の日中関係に対する示唆に富んだご挨拶を頂戴し、当協会顧問の森島賢元東大教授のご発声で乾杯を行いました。
第一部は、津軽三味線奏者で全日本民謡民舞連盟理事長の都筑秀音さんとお弟子さんによって、津軽三味線による日本の民謡や楽曲の演奏、そして東京華韻音楽教室の生徒さんらによって、二胡と揚琴による日中双方の伝統曲の演奏が披露されました。
美味しいお料理とお酒をいただきながら、暫し和やかな歓談のあと、何人かの参加者代表からのご挨拶をいただきました。第二部”大”ビンゴ大会では、IT機器を使いこなし、名調子による進行係が大いに、場を盛り立てました。当協会関係者のご協力により、素晴らしい景品が用意され、ある参加者は、「これが欲しかったよう?」と感激していました。
第三部は、上海出身の歌手で東京中国歌舞団副団長を務める陽二蓮さんによる「甜密密」、「夜来香」、「昴」の歌唱、そして最後に当協会の佐藤喜作会長からの挨拶と「お米の歌」の熱唱、フィナーレには「ふるさと」、「北国の春」を二胡と揚琴の伴奏による会場の日本語と中国語による大合唱で、会場の日本人や中国人参加者の気持ちが一つになった熱気につつまれ、盛況のうちに閉会となりました。
このような小さな集いにもかかわらず、中国大使館の汪婉中国大使夫人にご出席いただき、心強いご支援のお言葉をいただけたことは大変光栄なことであり、今後の当協会の活動への大きな励みとなりました。そして何より、当協会の会員の皆様、および日頃から当協会の活動を支援してくださる皆様とともに、春節を祝う楽しい会を催すことができましたことに、心より御礼申し上げます。
NPO中央区日中会員記者 五十嵐千恵
アンケートにたくさんのコメントをいただきましたので、一部紹介いたします。
○飲み会も楽しかったのですが、ゲストのスピーチ、演奏、歌等々のコンテンツがあり、素晴らしい企画、運営でした。本当にありがとうございました&お疲れ様でした。また参加させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○非常に素晴らしい会だと感じました。有難うございました。
今後の日中関係を思うと、やはり若い人に知って頂く、また集める必要があるのではないかと感じました。
○素晴らしい方々にお会い出来てとても楽しかったです。
皆さん喜んでいらっしゃいましたね。同行した友人も食事も美味しかったと言っていましたし、ビンゴで手帳とボールを頂き喜んでいました。中国語をまた学習する意欲が湧いてきました。ありがとうございました。
――「じゃ、明日から白石君が編集長ね」春節を祝う会が無事終わり、社会人になってちょうど一か月、20才の私に衝撃的な言葉が向けられました――
私は今、編集後記を書きながら、鉛筆を片手に頭を抱えています。どれだけ考えても頭に浮かぶのは楽器と演奏と歌のことばかり。二胡 楊琴 三味線 二胡 楊琴 味線 二胡 楊琴… 素敵な演奏と歌をありがとうございました。音楽は良いです。世界共通言語です。
私が最も衝撃を受けたのはなんといっても中国の楽器、楊琴です。その形状から日本の琴のように弦を指で弾いて演奏するものと思いました。しかし実際はピアノでいうハンマーのようなものを手に持ち、弦を叩いて演奏する打弦楽器だったのです。私は感嘆しました。
異文化との交流は人を楽しく、豊かにしてくれるものと考えています。
この交流を広げていくべく活動していきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。(白)